ジャズピアノ教本

私がjazzに興味を持った高校生の頃Jazz界はソロ・ピアノブームでした。セシル・テイラーマッコイ・タイナーチック・コリアキース・ジャレット、ダーラー・ブランド、スタンリー・カウエルと言ったピア二スト達が続々とソロ・ピアノ・アルバムをリリースしていました。そんな中、私もジャズピアノが弾きたいと思うようになったのですがどうやって弾いたらよいのかわからない。そこで、とりあえず、学校帰りに御茶ノ水や銀座の楽器店に行き、何冊がジャズピアノの教則本を購入し、弾いてみることにしたのです。ところが実際にジャズの演奏に役立つ教本は少なくどの教本もジャズの音が今ひとつしないのです。

試行錯誤の結果、ジョン・ミーガン著の「Jazz Improvisation4:Contemporary Piano Style」を洋書で入手して、やっとジャズの音に接することができたのです。

             f:id:Artcrossing:20180902143101j:plain

その後(現在のようにインターネットがない時代)、米ジャズ誌「ダウンビート」の広告を見たり、ニューヨークの古本店からカタログを取り寄せたり、バークリー音楽大学出身の友人に聞いたりして、新しい教本が出るとこれはと言うものは購入してきました。もっとも最近では出版数も多く、また同じような本も多いのであまり新刊書は購入しなくなりましたが、その代わり、ジャズ教本創成期の今では入手しにくい絶版書など文献学的、考古学的な興味が湧いてきたのです。従って、そのような本もなるべく取り紹介しようと思います。